みなさん、こんにちは。元気堂スタッフの師走です。
つい先日の深川不動尊の様子。
ちょっと前までは朝の出勤時間にも七五三参りの家族連れをよく見かけました。
うちも、子供たちは皆、ここ深川不動尊に七五三のお参りをしました。
そんな七五三も落ち着いてきた11月の下旬です。
そんな中、新型コロナの感染状況は落ち着きを見せません。
現在は、ほぼ第8波の到来と見て良い状況に思われます。
こう言った現状に先んじて、先月末に4回目のコロナワクチンの接種を受けました。
筆者の接種歴は第1回→ファイザー、第2回→ファイザー、第3回→モデルナです。
そして第4回はモデルナ(2価ワクチンBA.1)となりました。
モデルナワクチンと言えば「モデルナアーム」と呼ばれる、接種部周囲を中心とした腕の痛みが副反応として有名です。
初のモデルナ接種となった3回目でも、発熱の他、腕の痛みがファイザーのそれより明らかに強い印象でした。
今回、そのモデルナアームに対してツボ刺激で対処してみようと思い立ちました。
当日、接種後の左腕の様子。変化は特に感じられませんでした。
翌日、接種部周囲に痛みがありますが、なんと4回目にして初、まさかの注射箇所の内出血。
打ってくれた方が注射が不慣れだったのか、筆の誤り弘法大師なのか分かりませんが、
接種部の痛みが内出血の痛みと相まってよくわかりません。
発熱は37.5℃。倦怠感がありました。
接種から2日めの様子。写真だとわかりにくいですが、接種部中心に赤くなっています。
腕の痛みは本格的に出てきました。発熱は37℃付近を上下する感じです。倦怠感が続きます。
接種から3日目の様子。熱は平熱に戻りました。腕は赤く腫れてはいますが、依然、写真ではわかりにくいですね。
もしかしたら、4回目の副反応は弱いのかも?と3回目の接種後3日目の画像をチェック。
写真でも赤いのが確認できます。副反応全般、今回の方がソフトだったように思います。
とは言え、腕の痛みはあるわけなので、ツボ刺激を試してみました。
3回目もそうでしたが、単純に腕を上げる動作(専門的には「外転」といいます)よりも、
・・・反対の肩に手を回す動作(同じく「水平屈曲(水平内転)」と言います)の時に、痛みをより強く感じました。
関係ないですが、この写真の肘の打撲跡の方が接種跡よりハッキリ写ってますね。
さて、接種部はだいたい肩(専門的には「上腕上部」さらに細かく言うと「三角筋中央部」です)の真ん中です。
鍼灸師養成の教材の1つに「経穴人形」というものがありますが、これで見てみます。
「経穴(けいけつ)」とはツボのことで、この「経穴」が連続してなすラインを「経絡(けいらく)」と呼びます。
経絡は基本的なものが14あり、その性質やルートによって、治療に使うものを選びます。
今回、接種部を通るのは「三焦経(さんしょうけい)」です。
この写真だと後ろを通るように見えますが、経穴人形が手のひらを前に向ける姿勢のためにそう見えるのです。
経絡は基本的には「気を付け」の姿勢で見ます。
前面は陽明経(ようめいけい)がフォローする面で大腸経や胃経がめぐります。
側面は少陽経(しょうようけい)で三焦経や胆経がめぐります。
後面は太陽経(たいようけい)で小腸や膀胱経がめぐっています。
話を戻して、接種部は三焦経がめぐるので、その経絡上のツボを探します。
今回は前腕部の手の甲側の、ど真ん中より親指1本分肘に寄った「四瀆(しとく)」というツボがよい印象でした。
反対の肩に手を回す動作を、この四瀆を押さえながら行うと、少し楽に出来ました。
ここに、貼るタイプの小さな鍼を貼って過ごしました。かなり楽に感じました。
比較的今回の腕の痛みがソフトだったからなのかわかりませんが、ツボ刺激の効果は感じられました。
もっとキツかった3回目の接種の時に試してみたかった、とも思います。
ともあれ、おそらく接種も5回目があるでしょうから、その時にまた検証してみたいと思います。
2000年以上前の東洋医学の知恵が、令和時代のコロナワクチンの副反応に活用できる可能性があるのです。
これには時を超えた古代中国の知恵の優秀さを感じさせられます。
当院には、そんな知恵を活かした治療をする先生方がたくさんいます。
私も拙いながらその知恵の一端でも、患者さんの治療に活かして行きたいです。