元気堂ブログ

2023.06.22更新

夏になり気温が上がってくると、冷たいものが欲しくなりますね。

アイスクリーム、かき氷、キンキンに冷えたビール等など。
でも、この冷え冷えのアイスクリームが苦手な人もいます。何故かというと、冷たいアイスクリームを口にほうばると、頭痛が出るからです。
これをアイスクリーム頭痛と言います。これは、医学書にも載っている有名な反応です。
よく冷えたものが、口の奥の粘膜を冷やすと、神経は口だけでなく鼻やノドの奥も冷えたと認識します。
そこで、ノドの奥を温めるために頭の奥の血管が広がり温かい血液を流し込みます。
血管の拡張はノドの奥だけでなく、頭皮にある血管も同時に広がります。特に頭皮の動脈が急激に拡張すると、人は強い痛みを感じます。それで、こめかみや頭が痛くなるのです。
このように動脈が急激に拡張することによって起こる頭痛は他にもあって、一般的に片頭痛と呼ばれています。
つまり、アイスクリーム頭痛と片頭痛は同じ仕組で痛みが出ます。
でも、片頭痛は薬や治療が必要ですが、アイスクリーム頭痛はガマンすれば治りますよ。

投稿者: 元気堂

2023.06.01更新

切経診(せっけいしん)という言葉を聞いたことがありますか?鍼灸治療の診断の一つです。鍼灸治療はいろいろな流派があって、私は経絡治療(けいらくちりょう)を信奉しています。経絡治療は望聞問切の四診法で証を決定して治療をするのですが、切経診は切診の一つです。私が学んでいる東洋はり医学会では、切診には手首の脈で診断する脈診、お腹を触って診断する腹診、手足の経絡を触って診断する切経診があり、身体の不調は経絡のアンバランスが原因と考え、バランスを整える治療をします。力が不足している経絡に鍼で補法をおこない、滞りの経絡からは瀉法をおこないます。切経診は手足の経絡をさわってどの経絡に不調があるかを診断するのですが、へこみ盛り上がりとか、皮膚のツヤ、張りゆるみ、熱冷えなどの変化を観察して、脈診、腹診の情報と合わせて証決定をしていきます。

投稿者: 元気堂

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