みなさん、こんにちは。
早いもので暦は7月も下旬です。
ついこの前に近所の深川公園の桜を楽しみ、
永代通りの桜を愛でていたような気がしますが。


桜が散り、葉桜となり、梅雨入り、梅雨明けと
あっという間に令和4年も後半です。
今年の関東甲信地方の梅雨明けは6月27日(月)でした。
史上最速と言われています。
梅雨入りが6月14日(火)ですから2週間足らずの梅雨でした。
我々が従事する指圧、鍼灸の土台となる東洋医学では、梅雨は夏に入る前の
人体の準備期間と考えています。
東洋医学的な季節だと4~6月あたりが「夏」、7~9月が「長夏」となります。
旧暦の感覚なので大相撲でも夏場所は5月ですね。
現代の我々の感覚でいう「夏」の時期は「長夏」ということになります。
今の梅雨から夏までをまとめて「長夏」と捉えることができます。
さて、梅雨はそこそこの気温の高さと高い湿度があります。

上の表でも「長夏」に対応する「五気」は「湿」となっています。
身体にとってはこの期間が「発汗の練習時期」です。
汗が乾いて体温を下げるわけですが、周囲の湿度が高いと汗は乾きにくいです。
そのため、梅雨の時期は汗がジワジワ出るようになります。
この時期に汗を出す汗腺は「気温に応じて適量の汗を出す」ようにセッティングされるのです。
今年はこの時期が短かった訳です。
そうなると、準備できていない汗腺は急激な気温上昇で、必要以上の発汗をしてしまいます。
これはつまり、脱水しやすい身体ということです。熱中症にもなりやすくなります。
梅雨明け直後に熱中症による救急搬送が相次いだことは記憶に新しいです。
今月の第一週めあたりは大変危惧していましたが、今度はここ2週間ほど戻り梅雨かと思うほどの雨量と気温が続いています。
喜ばしいかというと、これはこれで身体には大きな負担です。
気温も4度変わると人体には「ストレス」として作用するといいます。
「ストレス」とは、勉強や仕事のプレッシャーだけではなく、気温や湿度など外界の刺激も含むものなのです。
温度差は活動と休息を司る自律神経にダメージを与えます。
「なんとなくだるい」とか「胃腸の調子が悪い」などの不定愁訴は自律神経の乱れが関連することが多いです。
月並みですが自律神経を正常に保つためには食事や睡眠など規則正しい生活が基本です。
しかし、お仕事や育児など多忙な中、そんな生活できたら苦労しないよ、と思われる方も多々あると思います。
自律神経の調整には指圧や鍼灸が助けになることが多いので、本当にキツくなる前に施術を受けられるのも選択肢の1つとしてアリだと思います。
ところで、天気予報で言う「平年並み」は過去10年のデータらしいです。
異常気象と言われて久しい昨今、異常気象が「平年並み」化している向きもあります。
気象状況が人体に厳しい日々ですが、そんな皆様を微力ながら支えるべく、我々はここ元気堂でお待ちしております。