元気堂ブログ

2024.04.20更新

 

みなさん、こんにちは。はり・きゅう・指圧治療院、元気堂スタッフの師走です。
季節は汗ばむ陽気もあり、すっかり春です。
ちょっと前には恒例の東京マラソンでランナーが院の近所を疾駆したばかりと思いましたが、もう1か月以上前のことなんですね。

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つい先週の深川不動尊の様子。

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すぐ近くの深川公園の桜。

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今年は開花をずいぶん待たされたと思ったら、瞬く間に満開、葉っぱが目立つようになりました。

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さて、心躍る春ですが、現代日本人の多くが花粉症で憂鬱な季節に感じているという側面もあります。かく言う筆者も花粉症です。日中のくしゃみや鼻水、就寝時の鼻詰まりなど困りごとは多々あると思います。鼻づまりで夜眠れないのはつらいですね。それでも「薬に頼るのはちょっと・・・」という方もあるでしょう。はり・きゅう治療や指圧・マッサージもお役に立てる面はありますが、就寝時のケアとなるとセルフケアにならざるを得ません。
今回はすっきり改善、とはいきませんが、先人の研究を応用して、ほんの少しでも就寝中の鼻詰まりが改善すれば・・・というご提案です。
我々の身体は意識に上らずに内臓が動き、汗をかき、血管は広がり・狭まりをしています。これは「自律神経」という神経の働きによるものです。活動に関わる「交感神経」と休息・リラックスに関わる「副交感神経」からなります。運動神経と違い、原則的に意識でコントロール出来ない神経です。
この働きを姿勢で変化させる研究をした人物がいました。名古屋市立大学の学長も務めた高木健太郎(1910~1990)です。
彼の研究は、かいつまんでお伝えすると、「横向きに寝ると上側になった半身の交感神経活動が活発化する」というものです。

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もともとは「半側発汗現象」として横向きの際に上側の半身の発汗が増え、下側のそれは減少する、というものでした。そして、発汗に関わる汗腺は交感神経がコントロールしているものなのです。

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発汗にみられるのと同じように、交感神経に関わる諸活動は横向きに寝たときの上側と下側半分で異なることがわかったのです。
例えば交感神経は、体温や血圧を上げます。そのため、横向きに寝ると上側の体温・血圧は上昇、下側は低下がみられます。

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実は、鼻の奥の粘膜の血管も交感神経の活動が関与します。
そもそも、就寝時の鼻づまりとはどんな現象なのか、というと、鼻粘膜の毛細血管が広がり、むくんでいる(浮腫:ふしゅ)ことなのです。
そして、この血管の動きは交感神経が握っています。人間は眠ると、リラックスする副交感神経が活発化し、交感神経は抑えられます。これが鼻粘膜の血管を広げます。このために鼻粘膜はむくみ、鼻詰まりを起こします。決して、鼻の分泌物(俗に言う鼻くそ)が鼻を塞いでいるわけではありません。
両方の鼻がつまるとさすがに寝づらいです。
そこで、先の高木の研究が生きます。どちら向きでも横向きに寝ると、しばらくして上側の鼻が通ります。下側が詰まっていますが、片側でも通ればだいぶ楽にはなります。上側の交感神経活動が活発化し、鼻粘膜の血管が収縮し、むくみが取れた結果です。特に就寝時の姿勢に制限(横向きで寝られない)がない方が適応です。

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スギ花粉症はそろそろ落ち着いてきますが、ヒノキ花粉症はもう少し先まで続きます。横向きの就寝で何とか乗り切っていただきたいと思います。

投稿者: 元気堂

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