久々のブログ登場の師走です。
治療に使われる電気鍼の効果には比較的メジャーなところで痛みの軽減があります。40年以上前に「鍼麻酔」としてニューヨークタイムス紙に報道されました。その他には筋緊張の緩和、変わったところでは筋力のアップに寄与する可能性が言われています。今回はそのお話です。
聞きなれない物質ですが、筋肉の中に「ミオスタチン」といものがあり、これが筋肉の発達を妨げる物質なのです。電気鍼はこの「ミオスタチン」の働きを抑える可能性がある、というのです。もともとは人間の胎生期に胎児が大きくなり過ぎないように作用しているとされたミオスタチンですが、出生後も働くことが知られているそうです。
まだ動物実験ですが、そのミオスタチンの働きを電気鍼によって抑える、つまり筋肉の発達に寄与できる可能性を示唆する研究が約10年前に発表されました。打った鍼に低周波鍼通電用の機器をつなぎ一定の頻度で約15分間、鍼を介し低周波で刺激します。するとミオスタチンの作用を発現させる遺伝子が抑制される、と言います。
ちなみに生来ミオスタチン遺伝子が機能しない人が稀に生まれ、大変高い運動能力を発揮することが知られています。
まだ動物実験ですし、鍼通電15分間も比較的刺激が強いので実用するには人を選びますがさらなる研究の進展がまたれます。今後の研究がアンチエイジングや介護予防を志向する人たち、スポーツをする人たちの福音になれば良いと願います。 (師走)
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投稿者: 元気