5月から6月にかけ、雑草が多く生える時期に目につくのが、ドクダミです。
手で触ると特有の臭いが手に残ってしまったり、繁殖力が強く葉や茎を切るだけではなかなか除去出来ないので「雑草」として捉えると、やっかいな感じがありますが、実は人の役に立つ「薬草」なんです。
子供の頃、虫に刺された時のこと。父が、ドクダミの葉を揉んで患部につけてくれたことを思い出します。
(この場合、乾燥したものでは効果がなく、生葉を使います。)
ドクダミはドクダミ科の多年草で、
ゲンノショウコ、センブリと並ぶ『日本の三大薬草』と言われています。
毒を矯めるという意味から 「毒矯み(ドクダミ)」と呼ばれるようになったそうです。
特有の臭いはありますが、毒はありません。
ドクダミは、多様な薬効があることから「十薬」と呼ばれることもあり、 葉や茎を乾燥させて煎じて飲むドクダミ茶には利尿、便秘解消、動脈硬化の予防、解熱や解毒などの効果があると言われています。
そんなドクダミ茶の効果、効能の一部をもう少しだけ詳しく紹介します。
便秘解消
ドクダミに含まれるミネラル類であるマグネシウムには、腸に水分を集め便を柔らかくし流れやすくする効果があります。また、ドクダミにはカリウムなどのミネラル類も含まれており、それらは腸を刺激して動きを活発にし、体の中の老廃物を排出する作用があります。
動脈硬化の予防
ドクダミの葉にはクエルシトリン、花にはイソクエルシトリンという成分が含まれており、これらは毛細血管を強化する作用があります。ドクダミ茶を飲用することで、動脈硬化の予防にも繋がります。
(※一度に過剰摂取すると下痢になることがありますので、飲む量にご注意ください。また、妊婦さんや授乳期の方もお飲みいただけますが、子宮収縮作用がでる場合もあります。妊娠初期は避け、過剰摂取はしないようにしてください。)
普段は、コーヒー、緑茶を飲むことが多いのですが、調べてみて私自身も新しい発見がありました。
ドクダミは、比較的身近にあるものなので、自分で摘んでお茶を作ってみるのもいいかもしれません。
では、また。